組込・制御エンジニアの案件について
炊飯器やエアコンなどで、ご飯の炊き具合や部屋の温度の調節を行うためのプログラムを開発するのが組込・制御エンジニアの仕事です。製品ごとにカスタマイズして組み込まれることが多く、プログラミング言語は、C、C++、アセンブラが主になります。
組込・制御エンジニアの年収は、350万~600万円くらいで、他のソフトウェア開発業と比べてもあまり大きな差はありません。組込開発と制御設計は、厳密には異なりますが、電化製品の開発にはどちらも欠かせません。このため、求人情報の仕事の内容には、組込開発・制御設計のどちらも記されている場合が多いものです。組み込み開発は、複雑で難しく、消費者のニーズに応え、常に最新システムを開発する能力が求められます。
従来、組込系は制御技術や情報端末のコアテクノロジーに位置づけられ、中途採用の場合、経験豊富な実務経験者に限られることが多かったのですが、最近は、組込系の知識があれば実務経験問わず、というところも増えています。さらにはC言語などの基礎知識があれば、工学系の経験を問わないというところも見られます。
これだけ組込系のエンジニアが不足している状況で、企業は、スキルレベルが低くとも、エンジニアとしての資質や人物的素養が優れている人材にまで採用の枠を広げ、自社で養成するところが増えているのです。これに伴い、業務系SEから組込・制御エンジニアへの転身もしやすくなっています。組込・制御エンジニアは、業務系と異なり、定年までキャリアを積み上げていけるのが特徴で、一生モノのスキルを身につけられることから、非常に魅力的な仕事とも言えます。