COBOLの案件について
COBOLは、今でも多くの企業の社内システムや金融機関のネットワークで活用されています。企業の情報システム部は、30年前に書かれたCOBOLプログラムが今も保守されて業務で活躍しているところが数多くあります。
保守やメンテナンスのための人員はどうしても必要で、そのための人材を確保できずに困っている企業は、特に大手企業で多いものです。このため過去に作った膨大なシステムの保守管理のための仕事は多くあります。CやBASICで書かれたプログラムは、書いた人以外の人が保守することは一般に大変困難となります。COBOLは、プログラム書法が均一になり易いので、プログラマの熟達度による可読性のばらつきが少なくなることが知られています。
COBOLアプリケーションは重要なソフトウエア資産で、最近は、COBOLの実績や使い勝手が見直され、基幹システムをオープン系で再構築する際も、開発言語としてCOBOLを選択するところが増えています。COBOL言語はレガシーではなく、オープン系システムでも積極的に使っていくべきであるという声もあります。これに伴い、システム再構築や運用・監視、アプリケーション開発などの他、物流会社や汎用機系エンジニアなどの企業でも求人があります。
最近の流行言語に比べると若干単価の相場は下がりますが、求人案件数はまだまだ多数あります。報酬の相場としては、スキルや作業時間にもよりますが、プログラマの場合月40~60万円、システムエンジニアの場合60~80万円くらいのようです。優秀なCOBOLプログラマーなら、スキルに見合った高水準の報酬も期待できます。
COBOLを使った仕事の現状と、今後のニーズは?
COBOLは、事務処理用に開発されたプログラミング言語で、特に金額計算などの事務処理用に広く使われています。 COBOLが開発されたのはかなり以前なので、現在はあまり使われず、COBOLが記述されるのは、ほとんどがレガシーコードのメンテナンスのためで、新しいプロジェクトを始めるためのものではありません。
一方で、COBOL言語は今でもアップデートされていて、最新の規格としてCOBOL 2014があります。 また、COBOLを使った経験が求められる仕事の求人も、いまだに多いのは確かです。 現在はCOBOLを使う際にレガシーハードウェアを見つけ出す必要はなく、他のプログラミング言語を用いるのと同じくらいの使い勝手で、COBOLを現代のコンピューター上で利用するためのツールが存在します。
COBOLのスキルが求められる求人・案件
大手企業の情報システム部だと、ずっと以前に書かれたCOBOLプログラムが今も保守され、日常の業務で使われているケースが多くあります。 銀行や保険会社などは、COBOLで書かれた数千億行のコードが現役で稼働し、ビジネス上の取引でも、現在もどこかで必ずCOBOLの処理が使われています。
こうしたものは、CやBASICで書かれたプログラムを、書いた人以外の人が保守することは一般にとても難しいものです。 現状、COBOLを教えている大学はほとんどなく、このため経験があるCOBOL開発者の年齢層も急速に上昇しています。
既に定年を迎えようとしているCOBOL開発者が増えているので、COBOLの技能を持つプログラマーがさらに不足するものと見られています。 このため、COBOLプログラムを現在も使用しているところでの保守業務などで、COBOLのスキルを持った人がより求められることになります。
人材の供給が不足しているため、高度なスキルを持ったCOBOLプログラマーなら、技能に見合った高水準の給与を得られることも期待できます。