Androidの特徴
Androidとは、Google社が開発したOS(オペレーティングシステム)です。スマートフォンやタブレットに搭載し、アプリやデバイスを制御するソフトウェアのことで、一般的にはAndroidというと、主に当該OSを導入しているスマートフォンを指します。
Androidの特徴は、拡張性の高さです。コードの基礎部分や開発環境がオープンソースなので、企業から個人まで誰でも自由に開発・利用が可能です。そのため多くのメーカーから様々なAndroid搭載端末が発売されており、世界的に多くのシェアを占めています。日本だけでみても、スマホ利用者の半数以上がAndroidユーザーです。
(参照元:https://www.moba-ken.jp/whitepaper/20_chap1.html)
メーカーごとに端末を出しているため、機能やデザインの幅広さも特徴ですが、一方で端末同士の互換性が薄いという側面もあります。
Android案件 フリーランスに将来性はある?市場動向とニーズについて
Androidの開発案件については、今後も安定した市場ニーズがあるでしょう。Androidの主な案件は、スマホアプリやモバイルゲームの開発、制御・組み込み系のWebアプリケーション開発などです。AR・VRの分野でもAndroid案件の需要が見込めます。
業種の垣根を超えて幅広い開発に関わることが可能であり、Androidに代わる革新的なOSが台頭してこない限り、市場ニーズは拡大していくと予想できます。
また、フリーランスの将来性を考えるには、使用言語の将来性も考慮するとよいでしょう。Android案件の主な使用言語はJavaや、Javaを源流にもつKotlinなどです。
Javaは1996年リリースという歴史の古さもありながら、現在も広く普及している言語のひとつであり、Android案件での経験は将来的に、他分野での案件にも活かせる可能性があります。
開発に携われる業種の広さと、使用言語の裾野の広さから、Android案件はフリーランスとしても将来性が高いといえます。
フリーランスエンジニア向けAndroid案件の単価相場
フリーランスエンジニア向けAndroid案件の単価相場は、工数やスキルにもよりますが、月単価(1日実働7〜8時間、週5日稼働)で55万〜80万円程度が相場です。中には100万円を超える案件もあります。
フリーランスエンジニアの単価相場はプログラマーで71万円/月、システムエンジニアで74万円/月なので、平均的な単価相場といえるでしょう。
フリーランスエンジニアの単価は、求められるスキルだけでなく企業規模によっても左右されます。企業規模の大きい案件であれば予算も潤沢にあり、単価も高くなるでしょう。
基本的に経験者向けの求人ばかりですが、Android案件の経験がなくても、他の言語で開発経験があれば応募できる求人はあります。とくに、上流工程やマネジメントの経験があればプロジェクトリーダーとして参画できる場合があり、最初から高単価での稼働が期待できます。
Android案件を取得するのに必要なスキルは?
Android案件を取得するには、JavaやKotlinのスキルが必要です。Android案件の多くが、この2つのスキルを募集条件にあげています。
JavaはAndroid案件だけでなく、様々なWebアプリで使用されている汎用性の高い言語です。取得しておけば、フリーランスエンジニアとして仕事の幅も広がるでしょう。
KotlinはJavaをベースにして開発された言語です。Javaとの互換性が高く、なおかつ記述がシンプルという特徴があります。Androidの開発言語としてGoogle社が公式認定しているので、今後もAndroid案件には欠かせない言語でしょう。
使用言語以外にAndroidアプリの開発で欠かせないのが「Android Studio」です。Android StudioとはGoogle社公式のAndroid向け開発ツールであり、アプリ開発に必要な機能がそろっています。
Android Studioを使えばスムーズかつスピーディーに開発ができるため、開発現場でも主流のツールです。Android案件に応募するときは、このツールの知識が必須のスキルとなるでしょう。
その他、iOSアプリを同時開発する現場もあるため、iOSの使用言語であるSwiftのスキルもあると、案件獲得が有利になります。
また、チームとして開発にあたる現場も多いため、最低限のコミュニケーションスキルを条件にしている案件もあります。
Android案件の勤務条件は?
Android案件の勤務条件は客先常駐が多いです。Android案件はアジャイル開発(実装とテストを細かく繰り返して開発していく手法)が多いので、すぐに対応ができるよう、客先での作業が求められるためです。
ただし、コロナウィルスによるリモートワークの普及もあり、リモート作業の案件も増えてきています。
稼働日数は週2日からの案件もありますが、基本的には週5日のフルタイムが大半です。長期で安定して働きたい人にとって、Android案件の市場はメリットが大きいでしょう。
Androidの勉強方法 難易度は?
難易度でみると、Androidの開発言語であるJavaは他のプログラミング言語と比較して難しいといわれています。
初心者がJavaの基本的な知識を身につけるまでは最低でも200時間程度かかるといわれており、この段階で設計書通りの開発が可能になります。ただし、この段階はあくまで仕事ができる最低限のレベルなので、フリーランスエンジニアとして働き続けるには常に学習を続けていく必要があります。
勉強方法としては、書籍や学習サイトでの独学か、プログラミングスクールの受講があります。人によってどちらが向いているかは異なるので、学習しやすいやり方を選びましょう。
本格的なアプリを作る前に、色々なコードを書いてディスプレイ上にどう表示されるか楽しみながら試してみるとよいでしょう。
ある程度慣れてきたら、実際にアプリを作ってみます。電卓やToDoリストなど簡単なものでもよいので、エミュレーターで動かしてみてください。
アプリ作成も一通りこなせる上級者になったら、実機で動かすことを目的にアプリを作ってみましょう。あわせて、Google Playの市場にリリースしてみることもおすすめします。世の中に出せるレベルのアプリを開発できるようになれば、即戦力として働けるでしょう。
Android案件の獲得に活かせる資格とは?
Android案件の獲得に活かせる資格として、「Android技術者認定試験」があります。一般社団法人IT職業能力支援機構 Android技術者認定試験制度委員会が実施しており、日本だけでなく全世界160カ国に配信されている国際的な試験です。
「アプリケーション技術者認定試験」と「プラットフォーム技術者認定試験」の2つがあり、自分の職域や習得したい技術にあわせて受験できます。
どちらの試験も「ベーシック」と「プロフェッショナル」に分かれているので、自分の習熟度にあわせて受験しましょう。ベーシックは開発に必要な基本知識、プロフェッショナルではよりハイレベルな技術力が試されます。
プロの技術者から学生まで誰でも受験可能で、全国の試験会場でほぼ毎日受けられます。自分の技術力を客観的に判断できるうえに、Android案件の獲得でもアピールポイントになるので、ぜひ挑戦してみましょう。
Android案件の求人 未経験者でも応募できる?
未経験のフリーランスが応募できるAndroid案件の求人は、ほぼないといってよいでしょう。フリーランスエンジニア向けの求人は最低でも1年以上であり、高単価の案件だと5年以上の経験が条件のケースもあります。
いきなりフリーランスエンジニアとして参画するのは難しいので、最初は未経験歓迎の会社でスキルを磨き、キャリアを積んでからフリーランスとして参画しましょう。未経験歓迎の求人における給与の相場は、正社員の募集で月給20万〜30万円程度です。