Rubyの案件について
Rubyの優れたところとして、文法がシンプル、普通のオブジェクト指向機能(クラス、メソッドコールなど)と特殊なオブジェクト指向機能(Mixin、特異メソッドなど)、さらに、演算子オーバーロード、例外処理機能、イテレータとクロージャ、ガーベージコレクタ、ダイナミックローディング(アーキテクチャによる)、他にも、移植性が高く、多くのUNIX上で動くだけでなく、DOSやWindows、Mac、BeOSなどの上でも動く、というところがあります。
こうした特徴から、広範囲な領域で活用され、Rubyを使いこなすエンジニアも増えています。また、フレームワークのRuby on Railsは、パッケージ管理のBundlerによりgem(サードパーティー製のRubyライブラリ)を組み込むことで、開発効率を高めやすいエコシステムが整っているのが特徴です。
Ruby on Railsは、典型的なWebアプリケーションを開発するためのMVCフレームワークとして最も開発効率が高い言語のひとつであることから、ベンチャー企業を中心に、既存のPHPフレームワークで作られたWebアプリケーションをRuby on Railsにリプレイスしたり、新たにWebアプリケーションを開発するのにRuby on Railsを採用するところが増えています。これに伴い、Ruby経験が豊富なエンジニアを求める求人案件も増えています。年収800万円以上の求人数も多くあります。
Rubyの特徴
Rubyとは、日本人が開発した日本製のオブジェクト指向プログラミング言語です。開発者の理念として楽しさを重視しており、他の言語と比べて文法が分かりやすい設計をしています。読みやすく、書きやすい点がRubyの一番顕著な特徴と言えるでしょう。また、日本生まれのプログラミング言語のためか、日本人の使用者人口が多いです。日本語の参考文献も多く、情報収集がしやすいため日本で学習しやすい言語でもあります。
開発現場においてのRubyは、Webサイトの開発で利用されることがほとんどです。定番のフレームワークとしてRuby on Railsが有名で、Rubyといえばこれ、というレベルでメジャーなものとして扱われています。また、Webサイト以外ではスマホアプリの開発も可能で、モバイル用アプリのフレームワークとして活用される例もあります。
Ruby案件 フリーランスに将来性はある?市場動向とニーズについて
Rubyの需要は今後も途絶えず、ニーズの増加または現状維持が続いて行くことが予想されます。開発言語として安定しており、ウェブサイトやアプリ開発、AI開発など、Rubyが活躍できる場面はまだまだ多くあるからです。
Rubyと競合する言語にはJavaやPHPなどがありますが、新規サービスの開発にはRubyが採用されるケースが増加しています。ウェブサイトの開発に限って言えばRuby on Railsのような使いやすく、開発効率の良いフレームワークが存在するため、採用頻度が増えているのです。AI導入や5GなどIT技術のさらなる普及が叫ばれる時代において、IT業界は人材不足の傾向にあります、市場動向で見ればRuby on Railsが利用できる言語であるRubyのニーズは今後もなくなることはないでしょう。
フリーランスエンジニア向けRuby案件の単価相場
Ruby案件の単価は週5稼働で70~80万円前後が相場です。経験年数によって大きく単価が変わり、相場と同額をもらうには4~5年の経験年数が必要とされます。1年程度の経験だと30~50万円、2~3年で50~70万円程度が相場です。ただし、ほかのプログラミング言語の経験年数があれば単価が考慮される場合があります。例えば、PHPなどほかの言語を長く経験している場合は、Rubyの経験年数が1年でも2年目以降でもらえる単価報酬になるケースもあるということです。また、開発リーダーや設計スキルなどその他経験次第で相場を上回る可能性も考えられます。
Ruby案件の単価はほかの言語と比べると、実は相場が高く設定されています。理由はRubyができるエンジニアの数が少なく貴重なためです。人材不足なため特に経験者は重宝され、単価報酬が高くなる傾向があります。これから学ぶという場合でも、スキルを積んでいけば将来的に単価が上がっていく可能性が高いため、取り組み甲斐のある言語と言えるでしょう。
Ruby案件を取得するのに必要なスキルは?
実務に必要なスキルが必須なのは言うまでもありませんが、一般的なもので言うとフレームワークのRuby on Railsの開発経験があると、高単価の案件を獲得しやすいです。ほかにはウェブ系の開発が多いため、C言語、Java、PHPのスキルがあると重宝されることがあります。また、HTML、CSS、Javascriptなどの知識があると全体の流れを理解しやすいです。
ウェブの仕組みについて理解するのも業務上で役立ちます。例えばHTTP、DNSなどのネットワーク関連、Linuxなどサーバーやデーターベースについての知識など、幅広いスキルがあると取得できる案件も広がります。
ウェブ以外では、Rubyは業務システムで使われることもあります。そういった開発に関わる場合、大規模なアプリを設計するスキルやコーディングの品質、安全性が問われます。チーム開発で進めることが多いため、コミュニケーション能力も高い方が望ましいです。
Ruby案件の勤務条件は?
リモートワークや週に数回出社するといった形の勤務条件を設定している案件が多いです。その他にも案件によって条件は様々で、週5日稼働、何日かはミーティング参加、出社日以外はリモート作業などの形態を取っている場合もあります。どのような勤務条件になるかは案件によって異なるため、内容をしっかり確認することが大切です。
案件数で見ると、リモートワークはどちらかというと少なめな傾向にあります。しかし、この先の業界や時代の変化により、リモート作業中心の案件が増える場合もあるため、今後のIT業界の動向次第とも言えるでしょう。リモートワーク向けの案件にはウェブ開発系が多いため、在宅で仕事をしたいという希望があるならウェブ開発に役立つスキルを勉強するのがおすすめです。
Rubyの勉強方法 難易度は?
Rubyの習得難易度は一般的にそれほど難しくはないと言われています。理由は直感的にコードを記述できる設計になっているためです。インタプリタ型のスクリプト言語で、C言語のようなコンパイラ型言語よりもコードの実行が簡単という特徴があります。書いた記述を実行しやすいため試行錯誤が容易です。また、設計理念が気持ちよく書けることを重視しているため、学んでいる最中もそれほどストレスにならない言語と言えるでしょう。
日本産のプログラミング言語でもあるため日本語のドキュメントが豊富です。困ったときに参考できる情報を得やすいところも学習するハードルが低いと言われる理由になっています。勉強する際は、日本語の学習用書籍や動画学習サイトを活用するのがおすすめです。
Rubyを勉強する場合はフレームワークのRuby on Railsも一緒に学ぶとフリーランスで仕事をしていく上で有利です。ウェブサービスの開発によく採用されるため、知識や経験があると案件の取得もしやすくなるでしょう。
Ruby案件の獲得に活かせる資格とは?
Ruby案件の取得に繋がる資格として、Ruby技術者認定試験があります。この認定試験は、言語の開発者自身が理事長を務めるRuby Associationが提供するもので、エンジニアの実力を認める資格制度です。資格区分には基礎を問われるSilverと実務的な能力を問われるGoldがあり、難易度が異なります。
資格よりも業務経験の方が評価されるという考え方もありますが、資格がないよりは持っていた方が技術があることを客観的に証明しやすいです。未経験からスタートするのであれば、資格を持っていることがアピールポイントになります。また、資格取得という目標があることで勉強意欲に繋がる場合もあるでしょう。
試験問題ではRubyの基礎から応用まで満遍なく問われます。そのため、資格勉強をすれば自然とRubyの知識を体系的に学ぶことになります。独学で個別に学んでいくよりも、実務に必要な知識を着実に身に着けられるでしょう。
Ruby案件の求人 未経験者でも応募できる?
未経験といっても、他言語の開発経験がある場合とまったくの経験なしでは話が変わってきます。ゼロからRuby案件の獲得を目指すという場合は、基礎知識を学習して実力を積んでいきましょう。積極的にいろんなプログラムを書いたり、ウェブサイトなどの成果物を作成したりなど、スキルを示せるものがあると案件の獲得にあたって採用されやすくなります。可能なら成果物のポートフォリオを出せるようにしておくと採用側もスキルレベルを把握しやすく、互いにとってよい結果になる可能性が高いです。
他言語でのウェブ系の開発経験はあって、Rubyは未経験という場合は、今までの経験が考慮された上で採用される場合があります。もちろん独学などできちんとRubyを使った開発に求められるスキルを学び、実力をつけていくことは必須です。アピール時は他言語の開発経験があることを相手に説明すると案件の取得に有利になる可能性があります。