フリーエンジニア・フリーランスの単価交渉の仕方と注意点

フリーエンジニアとしてより良い仕事をするためには、充実した報酬が必要です。しかし、単価を自然に上げるのは難しく、黙っていてはいつまでたっても現状を変えることはできないでしょう。
そこで今回は、フリーエンジニアが上手に単価交渉を行うための方法をご紹介します。これを機にスキルと成果に見合った単価を獲得して、仕事へのモチベーションを高めてはみませんか。

単価交渉で重要なのは「信頼」と「スキル」

お金

フリーエンジニアが単価交渉を成功させるコツは、なによりも、お客様から高い評価を得ることがポイントとなります。特に「信頼」「スキル」が非常に重要になります。
しかし、信頼とスキルは目に見えるものばかりではないため、具体的にどうすればよいか分からないですよね。
単価交渉に説得力を持たせるためにも、まずは自身の仕事に関する信頼とスキルについて考え、上手にアピールする方法をチェックしていきましょう。

信頼

そもそも仕事の成果や人柄が信頼されていなければ、単価アップどころか仕事の継続も難しくなってしまいます。フリーエンジニアとして長く活躍されたいのであれば、信頼を得ることの重要性をしっかりと認識しておいてください。

信頼を獲得するには、何よりも日々の仕事をきちんとこなすことが求められます。納期の厳守はもちろん、クライアントが求める形で仕事を完成させる。そういった当たり前を少しずつ積み重なることで、単価交渉につながる信頼が蓄積されていくのです。
単価交渉を考えているのなら、クオリティの高い仕事と誠実な対応を忘れずに行い、自身の信頼度を高めることに努めましょう。

スキル

フリーエンジニアにとって、仕事に関するスキルは単価交渉の大きな武器となります。これまではJavaだけで仕事をしていたが、PythonやRubyなどを習得したとあれば、幅広い対応力のある、マルチなプレイヤーとして評価されるでしょう。
また、普段から自分ができることをアピールしていれば、クライアント側から単価アップを提案されることもあるので、謙遜せずに堂々と手持ちのスキルはアピールしていきましょう。

クライアントからの一言

プロ意識が見てとれるフリーエンジニアは好印象

特定のプログラミング言語だけで活動していたフリーエンジニアが、新しいスキルを手に入れたことをきっかけに、単価をアップした事例は少なくありません。
業務委託契約が満了したときに、「○○というスキルを最近学んだので、もしお役にたてるようでしたらご連絡ください」などと一言を添えたことで、新たな案件で単価アップにつなげたエンジニアも多いです。
また、スキルを自ら学んで習得するということは、今後も積極的に自らのレベルアップを行ってくれるエンジニアであると判断でき、プロ意識の高さが見てとれます。そのプロ意識はクライアント側からすると、非常に好印象ですね。

フリーエンジニアの単価交渉のタイミング

成功

単価交渉を成功させるには、クライアントに提案するタイミングも重要になります。クライアント側が単価を上げてもいい、上げることが自社の利益に結果的に繋がると判断できるタイミングを狙わなければなりません。
特に「スキルアップ」「仕事量の増加」「長期稼働」は単価交渉に適したタイミングです。それぞれのタイミングを見極めて、仕事の単価を上げていきましょう。

スキルアップのタイミング

仕事に応用できる技術や知識を習得してスキルアップができたときは、ぜひ単価交渉を行ってみましょう。「新しいスキルを活かしてさらに仕事の質を上げられる」「これまではできなかった仕事にも挑戦したい」などの条件を提示することができれば、単価交渉は現実味を帯びます。
フリーエンジニアが安定した収入を得るには、スキルに見合った単価を提案するのがポイントです。

仕事量が増加したタイミング

同じクライアントと仕事をしていると、一度に多くの仕事を任されることもあるでしょう。仕事量が増加するのはありがたいことですが、納品までのペース配分や質を守ることが難しくなり、フリーエンジニアにとっての負担は増加します。
そのため、仕事量が増加したタイミングでしっかりと単価交渉を行いましょう。たくさんの仕事を発注したということは、クライアントはあなたの能力を高く評価していると考えられます。その評価を仕事の単価に直結させるためにも、積極的な交渉が必要となります。

長期稼働をしたタイミング

長期で仕事を依頼されているフリーエンジニアは、クライアントから信頼されていると思って間違いありません。クライアントは、仕事ができて職場環境に慣れた人材を手放したくはありません。
しかし、長期稼働を理由に単価交渉を行う場合は、早くても半年以上一緒に仕事をしてからにしてください。あまりに性急な申し出は、クライアントの心象を悪くする恐れがあり、仕事の継続を困難にしてしまうかもしれません。

クライアントからの一言

単価交渉のタイミングを理解していないフリーランスの方が多い

フリーエンジニアの多くは、単価交渉のタイミングをあまり理解していないようです。特に、仕事を受けてから納品するまでの中途半端な期間に単価交渉を行うフリーエンジニアがいますが、正直印象はかなり悪いです。
抱えている仕事はきっちり成し遂げ、次の仕事を受ける前に交渉を進めるのがベストですね。タイミングを見計らうのは難しいと思いますが、変なタイミングで交渉を持ち掛けることは避けましょう。

単価交渉の際の注意点3つ

ストップ

単価交渉はその場の勢いで行うものではありません。注意点を理解して事前に準備をしなければ失敗してしまいます。
単価交渉を行う際に留意すべき注意点を以下にまとめましたので、チェックしておいてください。単価交渉の失敗はクライアントとのその後の関係にも影響するので、慎重に準備することが大切です。

客先に交渉するための情報を準備する

単価交渉を行うには、単価を上げる口述となる情報を正確に相手側へ伝える必要があります。仕事のスキルや稼働時間などはあらかじめまとめて、自身の貢献度を上手に表現できるようにしておきましょう。
自身で交渉する場合に限らず、専門のエージェントを通すときも、交渉のための情報はきちんと準備すべきです。エージェントは交渉のプロですが、なんの情報もなしに単価交渉はできません。時間をかけて話し合いを行い、単価交渉に有効な情報はすべて預けるようにしましょう。

最低限ではなく、言われたこと以上の成果を残す

依頼された仕事に対して、必要最低限の成果しか報告できていない場合、単価交渉を成立させるのは難しいです。クライアントからすれば単価の上昇は大きな決断です。単価を上げてもいいと思って頂くには、それに見合った大きな成果を日頃から提供できていることが重要です。
言われたことだけをこなすのではなく、クライアントの期待値を超えるような成果をあげることができて初めて、フリーエンジニアは単価交渉に挑めるでしょう。

自分本位にならない

単価交渉の際に、自分のことばかりを考えてわがままを押しつけるのは、社会人として問題のある行為と受け取られます。単価に目がくらんで自分本位になるのだけは避けましょう。
クライアント側の意見や事情を考慮して、理性的な単価交渉を行うよう注意してください。

単価交渉では信頼やスキルなどが重要になる

フリーエンジニアが単価交渉を成功させるには、本記事で紹介したポイントを正しく理解しなければなりません。クライアントからの信頼や仕事のスキルを高めて、上手に単価交渉を進められるように準備しておいてください。
単価交渉はフリーエンジニアの仕事のひとつです。フリーランスとして働き続けるためにも、必要なタイミングでの単価交渉は実践しましょう。最初は不安に感じるかもしれませんが、周りのフリーランスはみんな実施しているので、臆せず果敢に単価交渉に挑んでください。

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