フリーランスのエンジニアを目指す人は、まず何よりも仕事に関するメリットとデメリットを理解する必要があります。利点ばかりではなく、フリーだからこその悩みや不安を知って初めて、仕事を成功させることができるのです。
本記事では、フリーランスのエンジニアが最初にチェックすべきメリットとデメリットについてご紹介します。これからフリーランスに転身する予定の人は、後から失敗しないようにしっかりと確認しておきましょう。
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フリーランスのデメリットにきちんと目を向けていますか?
フリーエンジニアという言葉には甘い響きがあり、メリットばかりがあるイメージを持つ人も多いです。しかし、フリーランスとして働く道は険しく、ときには多くのデメリットにぶつかることも珍しくはありません。
フリーランスのエンジニアとして働いていくには、メリットよりもむしろ、身に降りかかる可能性のあるデメリットに目を向けるべきだといえます。
会社員のときの"当たり前"がなくなる
フリーランスになると、会社員時代に当たり前だった多くの利点がなくなります。誰かが仕事を与えてくれることがなければ、決まった給料を振り込んでくれることもありません。
しかし、フリーランスのエンジニアはそのデメリットを自分の力で乗り越えることで、初めて一人前になれます。会社員時代とフリーランスは全く違う、まずはその現実を受け入れましょう。
体験談
会社員とフリーランスは全然違いました
フリーランスになったときは、会社のしがらみから解放されたことを喜んでいました。好きなときに仕事をして、休みたいときには休む。そんな自由を楽しみながら仕事ができると思っていたんです。
でも仕事は自分で探さなければいけないし、報酬がきちんと支払われるかもわからない不安な日々が続きました。会社員時代には当たり前だったことが、フリーになってからすごくうらやましく思ったことを覚えています。(25歳/男性/フリーエンジニア)
フリーランスエンジニアのデメリット5つ
それでは、具体的にフリーランスのエンジニアが直面しやすいデメリットにはどんなものがあるのでしょうか。以下に代表的な5つのデメリットをご紹介しますので、今後の活動における参考にしてみてください。
エンジニアとしての仕事以外の雑務が増える
フリーエンジニアになると、本業以外にも営業や請求書作成などといった雑務が増えます。慣れていないうちは時間を取られ、本業の時間が奪われるでしょう。
どうしても雑務を減らしたい場合は、外注やオンライン秘書サービスを利用するのもいいですね。しかし、フリーランスになったばかりのときは、経験と思ってなるべく積極的に雑務をこなしていくことをおすすめします。
収入に安定性がない
特にフリーとして働き始めたばかりの頃は、毎月の収入を安定させることは難しいでしょう。計画的な支出を行わなければ、生活がままならないという事態にもなりかねません。
フリーランスとして独立する際は、不安定な収入を賄えるだけの貯金をあらかじめ用意しておくといいでしょう。大きく稼いだ月があっても散財せずに、貯蓄できるかがコツとなります。
スキルが仕事に見合わない場合は減額や契約期間を短縮される
クライアントの要望に応えることが、フリーランスエンジニアの仕事です。しかし、経験やスキル不足によって仕事を全うできない場合があるかもしれません。
そうなると、報酬の減額や契約期間の短縮が提案されるケースがあります。始めの頃は自分の力量を超える仕事は受けないようにして、安定性を重視することを心がけてください。
大幅なスキルチェンジができない
企業に属していれば教育制度が整っていたり、先輩から教えてもらったりすることで新しいスキルを身に付けられます。しかし、フリーランスになるとそういった教育制度などはないので独学で学ばなければなりません。
本業をこなしながらの独学は簡単ではないので、スキルチェンジが見込めない事態も考えておきましょう。
確定申告に非常に手間がかかる
フリーランスは全員、確定申告を行って収入を証明する必要があります。慣れないうちの確定申告は非常に厄介で、多くの手間がかかってしまいます。
期限ぎりぎりになってからの申告は、ミスを誘発してさらに余計な手間を生み出す可能性があるので、フリーになってからの数年は時間に余裕を持って申告書を作成しましょう。時間を作って税務署に相談にいき、作成のアドバイスをもらうのもひとつの手です。
体験談
あらかじめ準備しておくに越したことはないと思います
フリーランスってみんな最初は楽観的に始めると思うんです。でも実際に仕事を始めると、色々なところから問題やデメリットが出てきました。私は先輩エンジニアからそういったデメリットの数々を聞いていたので、1つひとつ対策をとっておきました。
すべてに対応できたとはいえないけど、いくつかのデメリットは上手に受け流せたと思ってます。特に金銭的な問題は、あらかじめ準備しておいて本当に良かったです。(29歳/男性/フリーエンジニア)
エンジニアがフリーランスになるとメリットも多数!
デメリットばかり紹介してきましたが、フリーランスのエンジニアにはもちろんメリットがたくさんあります。フリーランスになったからには、すべてのメリットを有効に活かしましょう。
自分が好き・得意な案件だけの選択が可能
フリーランス1番のメリットは、自分が好きな仕事を中心に選べることです。得意な案件であればクオリティやスピードが担保されますし、ストレスを溜めるリスクも低くなります。
しかし、好きなことばかりに目を向けていると、エンジニアとしての成長の限界が見えてしまいます。得意な仕事と合わせて、苦手な案件にも少しずつ挑戦していくことも考えておいてください。
高単価の仕事で収入が増加する
フリーランスのエンジニアはそもそも単価が高い案件が多いので、会社員での1ヵ月の給料よりも稼げることがほとんどです。
しかし、デメリットでもご紹介した通り、フリーランスの収入は不安定になりがちなので、安易な出費は行わないようにしましょう。
働く時間が自由になる
働く時間が自由になるフリーランスは、自分の好きな時に働いて、そして休むことができます。また、夜型・朝型といった個人の特性を活かせるので、効率良く仕事をこなせるかもしれません。
休みの間隔も基本的には自分で決められるので、旅行や行楽に出かけやすいのもポイント。その代わり、スケジューリングは徹底しましょう。
自分の好きな場所で働ける
ノマドワーカーという言葉どおり、必要なアイテムさえあればフリーランスのエンジニアは自分の好きな場所で働くことが可能です。カフェやオフィスなどその日の気分で場所を変えることで、より効率を重視した仕事を行えるでしょう。
契約期間を満了すれば自由に退職を申し出れる
会社員として働いていると、簡単に仕事を辞めることはできません。しかし、フリーランスは案件ごとに契約を交わしているので、契約期間が満了すれば自由に退職できます。
ひとつの職場に縛られずに多くの経験が積めるフットワークの軽さこそ、フリーランスならではなのです。
体験談
自分から動かなければメリットは享受できないみたいです
フリーランスになればたくさんのメリットがあると漠然と考えてきましたが、最初の頃は正直実感することができませんでした。フリーのエンジニアを続けて徐々に分かったことですが、メリットは積極的にこちらから求めないとダメでした。
待っているだけでは全然上手くいかなかったので、ある時からクライアントに交渉したり、働く場所を変えたりしてみました。するとフリーの魅力が少しずつ分かってきて、今ではもう会社勤めには戻れない気がしますね。どうしたら仕事をしやすくなるのかを考えるのがコツだと思うので、フリーになったばかりの人はメリットを呼び込む方法を自分なりに考案してみるといいのではないでしょうか。(34歳/男性/フリーエンジニア)
会社員とフリーランスを比べてどちらが良いかに正解はない
フリーランスには、上記のようにメリットとデメリットがいくつもあります。会社員も同様に、複数のメリットとデメリットがあるため、優劣はつけられません。
そのため、フリーランスとして働いていくか、会社員としてこのまま仕事を続けるのか、自分自身の性格や気持ちと相談して納得がいくまで悩むことをおすすめします。
デメリットにも目を向けた上でフリーランスエンジニアになるかどうか判断しよう
フリーランスエンジニアとして重要なのは、いかにその道にあるデメリットを理解できているかどうかです。後から「聞いてない!」と苦言をいっても遅いので、あらかじめしっかりとデメリットには目を向けておきましょう。
最終的にフリーへの転身を判断するのは、他の誰でもないあなた自身です。後悔のないように、フリーランスとして起こりえるすべての可能性をこの機にチェックしておいてください。