フリーランスという言葉や存在を知ってはいても、その実態について把握している方は決して多くありません。これからフリーランスになろうとしている方の中にも、今ひとつフリーランスの実態を把握できていない方もいるのではないでしょうか?
そこで、本記事ではフリーランスになることのメリットとデメリットについて、会社員として働く場合と比べながらご紹介していきます。
会社員からフリーランスになるにはメリットとデメリットの両方がある
フリーランスになる場合は会社員と何が異なるのか、そのメリットとデメリットを把握しておくことが大切です。フリーランスのメリットとデメリットが把握できていないと、思わぬところで損をする可能性もあるため、しっかりと知識を身につけておかなければなりません。
会社員から転身してフリーランスとして活動するメリット7つ
フリーランスとして活動することには7つのメリットがあります。それぞれのメリットはとても魅力的なものですが、フリーランスになった場合のメリットだけを考えるのではなく、会社員として働き続ける場合と比べてどうなのか、そこを考えながらチェックしてみてください。
収入の増加
フリーランスになった場合は、収入の増加に期待が持てます。フリーランスでは1件の仕事の依頼で得られる報酬がそのまま手元に入ってくるため、会社員の給料を超える収入が望めるでしょう。
また、特にフリーエンジニアなどによくみられる傾向ですが、高単価な案件が多く、月額70万円などがざらにあります。会社員で仕事の単価を気にする人はほとんどいないと思いますが、フリーランスにとっては非常に重要です。
仕事選択の自由度が高い
与えられた仕事をこなしていく会社員に対し、フリーランスは自分が好きで得意な仕事だけを選んで受注できます。嫌いで不得意な仕事を嫌々やる必要がないため、効率性が上がるだけでなく、仕事に対するストレスも少なく抑えられます。
事業に関連するものであれば経費で落とせる
フリーランスは事業に関わる費用や打ち合わせにかかった食事代、交通費などを経費として落とすことが可能です。
経費として計上するには"証拠"が必要になりますので、領収書や伝票などは必ず残しておきましょう。
税金の負担を軽くすることができる
フリーランスは、白色・青色申告特別控除で納税額を少なくすることができます。とくに、青色申告は白色申告と比べて帳簿をつける必要があり面倒ですが、上手に活用することで60万円を超える控除を受けることが可能です。
ワークライフバランスがとりやすい
フリーランスの働き方は基本的に自由であるため、1ヶ月の休暇を設けることも気ままに旅行に出かけることもできます。仕事との兼ね合いが取れていれば急用などにも対応できるため、会社員よりも充実したプライベートを過ごせます。
会社員と違って「退職」という概念がない
フリーランスには退職という概念がなく、需要に見合うスキルを身につけてさえいれば高齢になっても収入が得られます。体力面に関する問題も自身で仕事をセーブすれば済む話ですので、年金額の引き下げが不安視される日本においては、年金よりも信頼のおける収入源になりえるでしょう。
副業が可能
勤め先で副業を禁止されている会社員の方は多いですが、フリーランスであれば副業をするもしないも自由です。本業が停滞した場合は副業に力を入れることもできるため、会社員が抱える倒産という収入源が断たれるリスクを、フリーランスでは分散させることが可能です。
高単価案件をお探しのフリーランスの方は「エージェント」を使うのがおすすめ
「毎月安定した収入が欲しい」と思っていても、なかなか高単価の案件と出会えないと悩むフリーランスの方は多いです。
そんな時は「エージェントサービス(無料)」を活用しましょう。簡単な面談をするだけで、あなたの希望に合った案件をどこより多くご提案いたします。
ぜひ活用してみましょう。
フリーランスは仕事への満足度がノンフリーランスより高い!
ランサーズ株式会社が行った「フリーランス実態調査2017年版」によれば、ノンフリーランスの仕事に対する満足度が36%であるのに対し、フリーランスは56%となっているようです。フリーランスについて寄せられた回答に「自分の能力を活かせていると感じる」という理由がもっとも多かったことを考えると、仕事を選んで自由に働ける環境が満足度を押し上げる要因になっているといえます。
ちなみに「本業以外で稼げる仕事がある場合、副業や独立をしてみたいか?」という質問に対しては、全体の73%もの方が「関心がある」と回答しました。この結果を考慮した場合、フリーランス人口はさらに増加していき、市場規模拡大による労働条件や待遇の改善などにともない、加速度的に満足度が向上していくことが予想されるでしょう。
フリーランスのデメリット5つ
続いてはフリーランスになることで発生するデメリットについて見ていきましょう。フリーランスとしての生活を安定させるためには、メリットと同じだけデメリットを把握しておくことが大切です。
収入が不安定
上記では収入の増加に期待が持てることをフリーランスのメリットとしてあげましたが、収入が不安定になることもフリーランスの特徴です。フリーランスは自身で営業をかけて仕事を獲得していく必要があるため、仕事が得られる月とそうでない月で収入が上下する可能性があります。
確定申告が非常に面倒
フリーランスのデメリットには、確定申告のための帳簿つけや確定申告に関連した手続きに時間を費やさなければならないことがあげられます。会社員であれば担当部署がまとめて確定申告を行ってくれますが、フリーランスは本業以外の仕事も自分ひとりでこなさなければいけないため、確定申告に関連した事務処理が本業を圧迫することもしばしば。
しかし、確定申告に関連する事務処理については会計ソフトを利用することで工数を削減できるので、積極的に利用しましょう。
クレジットカード契約やローン契約の審査に通りづらくなる
フリーランスは収入に対する信頼が低く、クレジットカード契約やローン契約の審査に通りづらくなるというデメリットがあります。収入が安定するまでの期間はほとんどの審査に落ちてしまうことが考えられるので、クレジットカード契約やローン契約を結びたい場合は、収入に対する信用がある会社員のうちに済ませておきましょう。
会社員より年金が少なくなる
会社員は国民年金と厚生年金を受け取りますが、フリーランスは国民年金のみになります。そのため、フリーランスの年金は厚生年金の分だけ会社員よりも少なくなるでしょう。
ただし、フリーランスや個人事業主を対象とした共済年金制度などを利用することで、会社員と同等、もしくはそれ以上の年金を受け取れるようにすることも可能です。
ひとりであることを心細く感じ孤独に苛まれる
フリーランスは基本的にひとりで仕事を行うことが多いので、心細い思いや寂しい思いを経験してしまうでしょう。仕事を教えてくれる上司もミスをカバーしてくれる先輩もいないため、辛い環境だと感じる可能性があることは否定できません。
しかし、フリーランスの世界には同業者が集まるコミュニティやセミナーなどがあるので、積極的に参加してコミュニケーションをとってみてはいかがでしょうか。
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会社員として働くかフリーランスとして活動するかに正解はない
会社員として働くかフリーランスとして活動するかの違いは、可能性の違いでしかありません。フリーランスよりも安定するといわれる会社員ですが、勤め先が倒産しないとは限りませんし、会社員よりも自由に働けるといわれるフリーランスであっても仕事に縛られる可能性はあります。会社員であってもフリーランスであっても、安定しやすい、自由に働きやすいというだけであって、どちらが正解かという結論には至りません。
会社員として輝く人もいればフリーランとして輝く人もいます。つまるところ、会社員やフリーランスといった枠組みはどこまでいっても働き方の枠でしかなく、大事なのはどのような働きをするか、枠の中にどのようなものを埋めていくのかです。
メリットとデメリットの両方を考えた上でフリーランスになるかどうか決定しよう
フリーランスになるかどうかはメリットだけで判断するのではなく、デメリットにも焦点を当てて検討しなければなりません。メリットだけを見てフリーランスになることを決めてしまうと、後々デメリットの部分で頭を抱えさせられることもありえます。
ここで紹介したメリットとデメリットの両方を参考にすることで、ある程度の後悔を未然に防ぐことができるでしょう。