フリーエンジニア・フリーランスが不安を感じるケースと解消法5つ

    フリーランスは自由な仕事スタイルと高単価による収入が魅力的な働き方ですが、さまざまな不安要素がつきまとってくるのも事実です。これからフリーとして独立する予定であれば、そういった数々の不安への対処法をチェックしておくことをおすすめします。
    不安を感じてからではなかなか上手に対処できません。あらかじ知っておくことが重要になるのです。

    7割以上が実際にフリーランスとして働くことに不安を感じている

    男性

    エンジニアやデザイナーなど、世の中では多くのフリーランスが働いています。しかし、すべての人が順風満帆というわけではないようです。「小規模企業白書」によれば、7割以上のフリーランスが自身の仕事に対して何かしらの不安を感じているようです。
    これからフリーランスとして働く予定の方は、これを機にそういった不安について真剣に考えてみましょう。

    フリーランスが不安を抱く理由トップ5と解消法

    悲しむ男性

    以下に記載してある不安は、多くのフリーランスにとって共通の悩みの種となるので、早めに解決策を考えておけばその後の仕事が捗るでしょう。
    順位が高いほど重要性が増すので、まずは1位から順に不安の理由を把握してみてください。

    ※順位は同調査である小規模白書を参考

    1位:収入の不安定さ

    フリーランスにとって「仕事が見つからないのでは」という不安ほど重たいものはありません。不安定な収入が続くと精神的にも負担となるので、この不安はなるべく早く解消する必要があるでしょう。
    近年はフリーランス専門のエージェントを頼って継続して仕事を紹介してもらうのが主流となっています。フリーランスとしてデビューしたての頃は、手数料を払ってでもエージェントを利用して、安定した収入を稼ぎましょう。

    2位:社会保障

    会社員の手厚い保障とは異なり、フリーランスの社会保障は非常に貧弱です。雇用保険や労災保険などはありません。そのため、将来の不安は大きくなりがちで、フリーランスを諦めてしまう人も珍しくありません。
    社会保障に対する不安を解消するには、分野ごとに最適な手段を用いることがポイントです。保険は国民健康保険か社会保険を継続する、年金は国民年金や小規模共済を利用、雇用保険や労災保険は入らずに別で貯金しておくなど、多彩な対処法を同時に実行するといいでしょう。

    3位:自分の健康や気力の持続

    フリーランスは不規則な仕事形態が続きやすいため、健康を損なうのではないかという不安があるでしょう。また、フリーランスとしてモチベーションを保ちながらこの先もやっていけるのか自信がない人もいると思います。
    健康の不安は毎日の積み重ねで解消できます。ジムの習慣化や食生活の改善などを通して、仕事を続けるための体力を養うことがポイントです。気力に関しては将来を見据えたキャリアビジョンを想定して、未来につながる案件を選んでいくことで補えるでしょう。

    4位:事業の成否

    事業が成功するかどうかは、フリーランスとして働く誰もが不安に感じています。今は仕事があるがこの先も同じように継続できるかは、どんなに優秀なフリーランスであっても分かりません。
    事業の成否を予測することは難しいですが、フリーランスの市場は拡大傾向にあるため、仕事に困ることは少ないと思われます。特に、フリーエンジニアであれば引く手数多の市場が続くと予想されるので、その間にクライアントを獲得できれば安定した生活が送れるでしょう。

    5位:能力・知識・経験の不足や陳腐化

    フリーランスは、会社員の時みたいに誰かが仕事を教えてくれるわけではないので、自分から学ばなければなりません。その姿勢がなくては、能力や知識はすぐに廃れていくでしょう。
    知見を広げるためにも、フリーランスが集まるコミュニティやセミナーに参加し、最新の知識やトレンドを手に入れるように努めましょう。

    体験談

    体験談(26歳/男性/フリーライター)

    フリーランスになることを、それほど深刻には考えていませんでした。でも、いざ会社を辞めることが決まると、それまでになかった不安がどんどん込み上げてきたことを憶えています。調べてみると、フリーランスになる人にとってはよくある不安みたいでしたけど、それでも「本当にやっていけるのか?」と何度も自問しましたね。
    不安を無視することはできなかったので、とにかく1つひとつの対処法をまとめておきました。不安への対応策を最初から決めておくとそれだけで気持ちが楽になったし、フリーとして働く自覚も出てきたように思います。

    【SESコーディネーターに聞いてみた】現場から上がってくるリアルな不安の声とは?

    フリーランス

    フリーエンジニアとして働く前に感じる不安と実際に働いてから気づく不安は、まったく違った性質を持ちます。そこで、フリーエンジニアをサポートする「SESコーディネーター」から聞いた、現場のリアルな不安の声を参考にフリーになってからの不安についても考えてみましょう。

    人間関係

    フリーエンジニアと現場の社員の間に作られる壁は、不安を生み出す大きな要因となります。それぞれで立場が違うため良好な人間関係を構築しづらく、コミュニケーション不足に陥ってしまう人が多いようです。
    そもそもの働き方や仕事に対するスタンスが異なると、なかなか打ち解けることができないかもしれません。しかし、仕事をこなすには人間関係が非常に重要となるので、なるべく歩み寄っていくことを忘れないようにしましょう。

    現場の環境

    フリーエンジニアの労働条件は契約内容に準じなければなりませんが、ときには条件がプラスされたり、実際の稼働時間が増えたりしてしまうというパターンもあります。また、フリーランスは外部の人間として扱われるため、仕事の情報共有が曖昧な場合も多いようです。
    現場の環境を変えるのは難しいので、何とか上手に付き合っていかなければなりません。もし、当初の条件と異なる事態になった場合は、責任者ときちんと話し合いましょう。あまりにひどい場合は、職場を変えることを検討してみてください。

    技術

    企業によっては、仕事のノウハウや特定の業務内容が属人化されていることが多く、一部の人にしかその仕事ができないという状況ができ上がっている場合があります。そんな状況の中で仕事を振られても遂行するのは極めて困難です。しかし、周囲はそのことを理解してくれず、フリーエンジニアとしてのスキル不足が疑われるという理不尽な体験も報告されています。
    フリーで働く人にとって評価は今後につながる重要なバロメータなので、現場では対応できなかった理由をしっかりと説明するように努めましょう。

    体験談

    体験談(30歳/男性/フリーエンジニア)

    フリーエンジニアとして色々な職場で働いてきましたが、実際に現場に行くと、想定していなかった問題や面倒事が必ずありました。不安に感じることはもちろん、仕事への自信が揺らぐことにもなったので、最初の頃は苦労しましたね。
    働いてからわかる不安は、その瞬間にならないとどうすればいいのかわかりません。でも「きっと何か問題が起こる」と覚悟しておくだけでも、その後に冷静な対応ができます。不安はストレスになるけれど、そのうち段々と慣れてくるはずなので、フリーランスを目指す人は不安と戦う気概を持ってほしいですね。

    実は今後もフリーランスとして働いていくことにネガティブな人は意外と少ない

    ビル

    ここまで、フリーランスにとって問題となりやすい不安要素を挙げてきましたが、決してフリーとして働くことはネガティブではありません。小規模企業白書によると、「フリーランスのまま、事業を拡大したい・維持したい」と答えた人が7割を超える結果が出ています。
    この数値から分かるのは、フリーランスにはこれらの不安以上に続けたいと思えるメリットがたくさんあるということでしょう。

    フリーランスという生き方や働き方に対して悲観的な人も少ない

    同調査では、フリーランスという生き方の見通しに対して約4割の人が「広がると感じている」と答えています。「現在とあまり変わらないと感じている」と答えた人も4割弱となっており、合わせて8割のフリーランスが今後にネガティブなイメージを持っていないようです。
    自分らしい働き方が実現できるフリーランスは、数々の不安を打ち消すだけの魅力があるといえるでしょう。

    フリーランスは様々な不安を抱えてしまうが的確に対処できれば問題ない

    フリーランスが抱えるいくつもの不安は、どれも的確な対処法によって予防・解決できます。不安を理由に躊躇するのではなく、むしろ不安をバネにしてフリーランスとしての成長を遂げていきましょう。
    これからフリーランスを目指す人は、ぜひこれを機に仕事の中で感じるであろう不安を予測し、その対応策を考えてみてください。

    おすすめの案件

    この記事をシェア

    はてブでブックマークする

    記事についてのお問い合わせ・ご相談

    フューチャリズムでは、記事の内容について細心の注意を払って作成しております。万が一内容に誤りを発見した場合、以下のコンタクトフォームよりお気軽にお問い合わせ・ご相談ください。(詳細は注意事項をご確認ください。)

    記事についてのお問い合わせ