「いつかはフリーランスエンジニアとして独立して稼ぎたい」
そう考えているエンジニアは多いと思います。昨今のフリーランス人口の増加に伴い、多くの人が会社員からフリーランスへと働き方を変えていく流れも生まれています。行政や民間によるスタートアッププログラムの充実もその流れを後押ししており、フリーランスとして稼いでいくためのハードルは少しずつ低くなっています。
そこで本記事では、現在企業に勤務するエンジニアが、フリーランスとして独立するタイミングをどのように見極めたらよいのかについてご説明いたします。
フリーランスとしての独立はタイミングが大事
フリーランスとして独立するには、そのタイミングが大きくものを言います。ベストなタイミングで独立し会社員時代の何倍も稼ぐことに成功した人もいれば、タイミングを見誤り仕事を失った結果再び会社員に戻った人もいます。
もちろん、これまでのエンジニアとしての経験や年齢、家族構成によってタイミングは異なりますが、共通して言えるのは「当分の間の生活に不安の無い状態を作っておく」ことです。
フリーエンジニアとして独立するタイミングの見極め方
フリーランスとして独立するタイミングに「正解」はありません。フリーランスの数だけベストなタイミングがあるというのが現実です。
しかし、「失敗しない」タイミングというのはある程度共通しています。では、具体的にフリーランスとして独立する上で「失敗しない」タイミングの見極め方について、4つの観点からご説明します。
1. 実務経験の年数
フリーランスエンジニアとして活躍できるのは経験数十年のベテランだけ、そう考えている方は今すぐその考えを改めましょう。実はフリーランスの多くは実務経験1年～数年の間に独立しています。エンジニアとしてのパフォーマンスのピークは30代であり、40代以降になると新しいスキルに追い付くことができず、パフォーマンスが低下していくといわれているためです。
従って、エンジニアとしての経験は数年程度で問題はないため、パフォーマンスの高い20代後半から30代のうちに独立することがオススメです。
2. 人脈
フリーランスとして独立する上で、知り合いから仕事をもらえるかどうかというのはひとつの目安になります。独立してすぐにまったく知らない会社から仕事がもらえる可能性は限りなく低く、多くはこれまで付き合いのあった人脈からの紹介となるでしょう。
独立して最初の1年は、人脈を頼りに仕事の経験を重ねていく期間と位置づけ、その間仕事を発注してくれる人を探しておかなければなりません。
3. フリーランス向きの性格であるか
エンジニアといえどフリーランスは個人事業主であり、本来の業務以外の雑務も自分で処理しなければなりません。仕事を開拓するためのコミュニケーション能力やクライアントと交渉するためのネゴシエーション能力も問われます。また、時間管理能力や健康管理能力もフリーランスには必要です。
こういったマルチな才能を持ち、多少の困難にめげず前向きに頑張っていく性格の人がフリーランスに向いています。
4. 貯蓄
フリーランスとして独立してすぐに会社員時代を上回るような収入を手にする人は少数です。多くは安定して稼げるようになるまである程度の時間を要します。従って、安定して稼げるまでの保険として、最低でも毎月の生活費の3倍程度の貯蓄が必要です。多ければ多いに越したことはありませんが、あまり多すぎるのもモチベーションの観点から見ると考え物です。
仮に仕事が無くてもある程度の期間問題なく生活できる程度の貯蓄は会社員時代に確保しておきましょう。
タイミングを逃すと踏ん切りがつかなくなる
フリーランスとして独立するタイミングに正解はないと先程ご説明しましたが、リスクを恐れてズルズルと踏ん切りがつかないまま月日が流れていくことだけは避けたほうがよいです。人間の心理として、安定した地位に長くいるとその安定を手放したくなくなるものです。フリーランスとしての挑戦よりも会社員としての安定を選んでしまい、いつの間にか40代50代になっていたという人も少なからず存在します。
あまり慎重になりすぎずに、「○年後までに独立をする」という強い意志を固めてフリーランスへの道を踏み出すことを考えてみましょう。
おわりに
フリーランスエンジニアとして独立すると多くの場合は会社員時代よりも年収が増加し生活に余裕が生まれます。また、会社員時代のしがらみも無縁で、自由な時間を自分のために使うことができます。
そのためには、ベストなタイミングを見計って独立することが大切です。会社員時代に少し余裕をもって計画を行い、経験や人脈など、本記事でご紹介した内容を満たせたら動き出せるよう準備しておきましょう。
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