【Cisco求人の単価相場はどれくらい】フリーエンジニアなら知っておきたい案件の特徴と今後のニーズの動向

クラウドの時代、企業におけるネットワークの重要性が増しており、それを管理できるインフラエンジニアの重要性が増しています。中でも、ネットワーク機器で大きなシェアを持っているCisco社製の機器を管理できる方なら、そのスキルを活かせる案件がまだたくさんあります。今回は、フリーランス向けのCisco案件の単価や特徴、および今後の動向についてお伝えします。

Cisco求人の単価相場

IDC Japanの資料によると、2017年の日本国内のネットワーク機器市場におけるCiscoの割合は、46.6%で圧倒的なシェアを占めています。特に、ネットワークの基幹となるルーターに関しては、80%以上のシェアを持っており、Ciscoのルータが使えることがネットワークエンジニアの基本とも言えます。次から、そのようなCisco求人の単価相場について、ご紹介します。

相場は60万円

Ciscoの機器を管理できるフリーランスのネットワークエンジニアの相場は、月65万円前後です。

なお、会社に所属しているネットワークエンジニアの給料は、450万円から500万円ほどで、エンジニアとして特別高い給料をもらえる訳ではありません。これは、ネットワークエンジニアの多くが大企業またはその子会社に所属しており、若い人が多いことからそういった企業の人事制度精度では、単価が低く抑えられてしまうからです。

しかし、近年、クライド上のシステムを利用する企業が増えており、それに伴ってネットワーク機器をリプレースする企業が増えています。また、クライド上でWebシステムを運営している企業にとって、ネットワークの管理が必須のため、ネットワークが管理できるインフラエンジニアへの需要は増えています。

そのため、複数のネットワーク構築・管理案件を同時にこなせたり、クラウド上のサーバーとネットワークを両方管理できうる能力の高いフリーランスのエンジニアの単価は高く、月1千万円の報酬をもらっている方もいます。

実務経験年数別の単価相場目安

フリーランスフローランスのネットワークエンジニアは、社員として経験を積んだかたが多く、フリーランス1年目だからといってスキルが不足していることはないでしょう。ただし、そのスキルを証明するためには、Ciscoの認定資格を持っていなければなりません。

フリーランスとしてネットワーク関係の仕事を獲得したいなら、せめて、シスコの認定資格のうちプロフェッショナルレべルのCCNPを取得しましょう。

また、ネットワークエンジニアの場合、経験年数よりもスキルの幅によって単価が決まります。いろいろな仕事の体験を通じて、スキルの幅を広げるように心がけてください。

Cisco案件の特徴

Cisco案件に代表されるネットワークエンジニアのスキルは、ネットワークを構成する機器の入れ替えや、ネットワーク構成の変更時などで求めらます。また、ネットワークを安定して稼働させるために、不具合の予兆をチェックするなどの管理も大事な仕事です。次から、このようなネットワークエンジニアの仕事の特徴についてご紹介します。

ネットワーク技術者は常に人手不足

近年、プログラマーなどのITエンジニアの不足が深刻になっていますが、ネットワークエンジニアについても例外ではありません。

その一方で、多くの企業ではクラウド上のシステムを利用し始めていますが、従来のデータセンターを中心としたネットワーク構成がネットとなっており、ネットワーク機器の入れ替えなどでネットワークエンジニアの需要が増えてきました。

ただし、ネットワークを管理するために専任エンジニアを雇える企業は多くありません。必要な時のみ作業してもらったり、サーバー管理なども同時にできるエンジニアに委託するしかありません。このような状況のため、フリーランスのネットワークエンジニアが活用されており、中には複数の企業と契約し、年収が1千万円を超えている方もいます。

複雑度が増すネットワーク環境

企業のネットワークは、基幹システムのサーバーがあるデータセンターを中心に構成されており、インターネットへの接続を重視していませんでした。

しかし、クラウド上のシステムを利用するためには、インターネットへの接続を重視しなければなりません。また、利用するクラウドシステムに合わせて、複数のプロバイダとの接続も考慮する必要があります。さらに、社内で使われるパソコンは、WiFiによる接続が増えており、ネットワークを再構築する場合、WiFiの利用も考慮しなければなりません。

なお、Ciscoのルータやスイッチといったネットワーク機器は、こういった要望に対応できているので、これらの機器を使いこなすためのスキルがネットワークエンジニアにも求めらています。

Cisco資格を活用して単価アップを

ネットワークエンジニアが高い単価の仕事を受注するためにには、どれだけのスキルを持っているかがポイントです。そして、そのスキルを証明してくれるのが、Cisco社の認定資格です。プロフェッショナルやエキスパートといった上位の資格を取得して、高度なスキルを持っていることを証明しましょう。

さらに、単価アップを目指すなら、クラウドに関するスキルや、サーバーを管理するスキルも役に立ちます。そのため、AWS認定やLinuxの資格なども合わせて取得して、自分ができる仕事の幅を広げて単価アップを目指しましょう。

【最新】Ciscoの今後の動向

業界を代表する企業でもあるCisco社は、年々ネットワーク機器の機能アップを実施しており、さらに、それらを活用した新しい提案を実施しています。新しくネットワークを構築するなら、そういった新しい技術も取り入れていかなければなりません。次から、単価アップにも関係する、ネットワークエンジニアを取り巻く動向についてご紹介します。

エンジニアの人手不足が課題

少子化の影響で学生の数が減っていますが、特に理系の学生の減少は深刻であり、その影響でネットワークエンジニアの絶対数が減っています。しかし、一人一台のスマホを持つ時代になり、クラウド上のサービスが増えており、それを支えるネットワークエンジニアへのニーズは増える一方です。

そのため、Ciscoのネットワーク機器を使いこなすスキルも経験もあるフリーランスのエンジニアが期待されており、そういったエンジニアの単価が高騰しています。

クラウドを前提にしたネットワーク構築を

しかし、ネットワークを管理した経験があるくらいでは、高い単価の仕事を獲得できません。残念ながら、既存のネットワークの保守の仕事では、高い単価は期待できません。

その点、新しくネットワークを構築する仕事では、高い単価が期待できます。ただし、そういった案件では、クラウドを活用するための技術が必要とされます。そのため、高い単価の仕事を獲得するなら、クラウドを前提にしたネットワーク構築スキルを身に付けましょう。

WiFiの統合も可能に

さらに、企業内で使われるネットワークでも、WiFiの利用が欠かせません。なお、WiFiを運用するためには、有線のネットワークとは違った機器やそれらを運用するためのスキルが求められます。

最近のWiFiで使われるアクセスポイントやスイッチは、自動で接続の最適化を実施したり、クラウドで管理する機能を持っているなど、進歩が早い分野です。Ciscoの製品にもそういった機器があり、単価にも直結しているので、このような新しい技術についても、しっかりキャッチアップしていきましょう。

Ciscoエンジニアが高単価の案件を獲得するためのポイント3つ

Ciscoに限らず、ネットワークエンジニアの平均単価の月60万円という金額は、フリーランスの単価として高い方ではありません。これは、ネットワークの維持管理だけでは稼げない、ということです。では、どうすれば高い単価の仕事を獲得できるでしょうか。次から、Ciscoエンジニアが高単価の案件を獲得するためのポイントについて解説します。

Cisco資格が重視される

IT業界ではそれほど資格を重視しませんが、インフラエンジニアは別です。ネットワークならCisco社の資格が重視され、サーバーならRed Hat社の資格などが重視されます。

そのため、フローランスのネットワークエンジニアとして高単価の仕事の受注を目指すなら、Cisco社の上位の資格を取得して、自分のスキルを証明しましょう。

クラウドを前提としたスキルも必要

ネットワークエンジニアとして高い単価の仕事を受注するなら、クラウドを利用するスキルが重要です。そして、クラウドを利用するスキルを証明するために、クラウド関係の資格取得も検討してください。

なお、クラウド関係の資格としては、AWS、Azure、Googleといった大手のクラウドサービスで、それぞれ認定しています。まずは、日本語の資料の多いAWS資格に挑戦されてはいかがでしょうか。

さらにプラスアルファなスキルを

今、ネットワークエンジニアに求められているのは、新しくネットワークを構築し、それを管理するだけではありません。企業の情報システムを安定して利用できる環境を維持するのが仕事であり、場合によってはシステムの問題点を洗い出したり、そのためにサーバーを操作することもあります。そのようにスキルの幅が広いことで、高単価の案件が獲得できます。

さらに、チームに参加している何人ものエンジニアをまとめるリーダーとしてのスキル、例えばコミュニケーションスキルやマネジメントスキルも高単価に繋がるので、ぜひ、身に付けましょう。

【まとめ】Ciscoエンジニアの単価は

Ciscoエンジニアの平均単価は月60万円と、フリーランスのエンジニアの案件としてはそれほど高くありません。しかし、エンジニア不足から需要は高く、ベテランエンジニアの中には、複数の契約を同時に結んで仕事している方もいます。

そこまでできないとしても、クラウドやWiFiなど、新しい技術に対応できるスキルを身に付けることで、高い単価の仕事が受注できます。ぜひ、今のスキルに安住せず、新しいスキルや資格取得を目指しましょう。

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