本記事は、現在会社員で成績が伸び悩んでいてフリーランスへの転向を考えている人、また、起業して独立したい人向けにフリーランスになる前に準備しておきたいことをご紹介しています。
フリーランスになるために必要な準備が何か知りたい人は、ぜひご覧ください。
フリーランスになるには入念な準備が必要
いまの時代は「私はフリーランスです」と名乗れば誰もが独立できます。しかし、だからといってフリーランスになるのは簡単ではありません。
仕事を獲得できずに諦める人だけでなく、準備不足によってフリーランスとして順風満帆に活動できなくなる人もいます。フリーランスになるには入念な準備が肝心なのです。
また、準備といっても「今すぐしなければいけない準備」と「あとですればいい準備」の2種類がありますので、優先度の高いものから取りかかってみてはいかがでしょうか。
【必須】フリーランスになる前にやっておくべき準備内容7つ
それでは、まずは「フリーランスになる前にやっておくべき準備内容」を7つ下記の流れで紹介していきます。
①開業届の提出
②白色・青色申告承認申請の手続き
③保険と年金の切り替え
④フリーランス活動に必要な仕事環境の整備
⑤仕事用メールアドレスの用意
⑥ポートフォリオ・スキルシート・職務経歴書などの作成
⑦エージェントへの登録
開業届の提出
まず、フリーランスになる前に「開業届」を提出しましょう。開業届は実は必須ではなく、フリーランスの方の中には提出していない人もいます。それではなぜ、開業届の提出を必須の準備としているかというと、「青色申告」を可能にするためです。
他にも、開業届を提出することで「小規模共済」に加入できたり、屋号付き口座を開設できたりするので、デメリットは何ひとつありません。開業届けを提出することで、節税効果が大きくなります。
提出にあたって手数料はかかりませんし、書類を税務署に持参または送付するだけで完了するので、そこまで手間はかからないでしょう。
白色・青色申告承認申請の手続き
申告納税制度には「青色」と「白色」の2種類がありますが、おすすめは"青色"です。青色と白色の一番大きな違いは、特別控除があるかどうかです。
青色申告承認申請を行うと特別控除の対象となり、確定申告の際に所得から「最大65万円の控除」を受けることができます。一方で、白色申告承認申請には特別控除ありません。
青色申告のメリット
- 特別控除額は最大65万円
- 赤字を3年間繰越できる
- 貸倒配当金を利用できる
- 家族や事業専従者の給与を経費にできる など
青色申告は白色申告よりも帳簿付けなどの手間が増えますが、「無駄に税金を払いたくない」「収入を少しでも増やしたい」という人は、青色申告を選択しましょう。
保険と年金の切り替え
会社員時代は厚生年金に加入していたと思いますが、フリーランスになると厚生年金から国民年金に切り替えなければなりません。年金の納付は義務ですので、退職後14日以内にお住まいの市区町村役場の国民年金窓口で手続きを行ってください。
また、健康保険に関しては、国民健康保険に切り替えるか、会社員時代に加入していた健康保険を継続するか任意選択できます。両者に優劣はありませんので、自分にとってメリットのある方を選択するとよいでしょう。
フリーランス活動に必要な仕事環境の整備
フリーランスが準備するものは、どんな仕事をするかによって変わってきます。たとえば、Webライターであればパソコンとインターネット環境があれば、クラウドソーシングサイトを利用してすぐに仕事を受注・開始できます。美容師であれば、シザーだけでなくシャンプー台も必要になるでしょう。
あなたがどういったフリーランス活動をしていくかにあわせて仕事環境を整備してください。
仕事用メールアドレスの用意
ほとんどのフリーランスの人は、メールアドレスを仕事用とプライベート用で使い分けています。取引相手へのご送信を防げたり、メールを管理しやすくできたりします。
最近では汎用性が高くて操作しやすい「Gmail」を仕事用メールアドレスとして使う方が増えてきています。
ポートフォリオ・スキルシート・職務経歴書などの作成
ポートフォリオやスキルシート、職務経歴書は「あなた自身の広告代わり」となってくれるものです。あなたがなりたいフリーランスに関連している資格や実績を記入しましょう。
極端な話ですが、「私は○○ができます」というだけなら誰にでも可能です。しかし、実際の作品や資格を見せながら「私はこれができます」といえるだけで説得力が増しますよね。仕事を獲得するための下準備も非常に重要なのです。
エージェントへの登録
フリーランスになりたいと考える反面、それに対して大きな不安を抱えている人は多いでしょう。仕事を見つけられるのか、生活していくだけの収入を得られるのか、その不安は様々です。
そんな人はフリーランス専門のエージェントに登録をしておきましょう。あなたの希望をヒアリングした上で案件を紹介してくれるので、仕事がないという状況を防ぐことが可能です。
困ってから相談すればいいや、では遅いので、登録だけでも済ませておくのをおすすめします。
少しでもフリーランスに興味があれば、まずは相談ベースでも構わないので相談してみてください。自分の能力でどんな仕事があるのかなどを把握することができます。
高単価案件をお探しのフリーランスの方は「エージェント」を使うのがおすすめ
「毎月安定した収入が欲しい」と思っていても、なかなか高単価の案件と出会えないと悩むフリーランスの方は多いです。
そんな時は「エージェントサービス（無料）」を活用しましょう。簡単な面談をするだけで、あなたの希望に合った案件をどこより多くご提案いたします。
ぜひ活用してみましょう。
フリーランスになる前にやっておくと後が楽になる準備とは
次に、「あとですればいい準備」についてご紹介していきます。ここでご紹介する内容は下記の5つです。
①仕事用の口座開設
②クレジットカード申請やローン契約を済ませる
③各種備品の用意
④名刺の作成
⑤確定申告で必要な会計ソフト
仕事用の口座開設
フリーランスになると、仕事用の口座とプライベートの口座は分けた方がいいです。同一の口座でお金関係を管理していると、経費の抜粋が困難になってしまいます。
普段から帳簿に記帳する癖があれば良いのですが、ほとんどの人が「いくら入っていくら出ていった」くらいにしか考えていないと思います。つまり、「どれが経費にあたるのかを探す作業」から始めなければならなくなり、その作業に多大な時間を要してしまうのです。
その時間と工数をおさえるためにも、口座は分けるのをおすすめします。
クレジットカード申請やローン契約を済ませる
必須ではないので優先度は低いですが、クレジットカードの申請やローン契約などはフリーランスになる前に済ませておきましょう。フリーランスになると収入の不安定さから「社会的信用」が低く見られがちなり、審査に通りづらくなってしまいます。
クレジットカードは使用せずとも持っておくだけで、いざというとき安心なので、ぜひとも契約を済ませておきましょう。
いざという時に便利なのがクレジットカードです。まだ社員であればクレジットカードも作成しやすいので、準備して万が一に備えておくといいですよ。
各種備品の用意
仕事で使用する道具や機材以外にも、各種備品は必ず必要になります。
必要になる備品
- ホチキス
- 印鑑
- シュレッダー
- 封筒
- はさみ
- プリンター など
請求書の送付に封筒は必要ですし、契約書を交わすためには印鑑が必要になります。いざ必要になった際に"ない"となると、作業が滞ってしまいますので、あったら便利というものまで一式揃えておきましょう。
名刺の作成
新規のクライアントと仕事をする際、自分を名乗る名刺があると便利です。名刺は自分を名乗るだけでなく、相手に覚えてもらうためのツールでもあります。これから長い関係を築きたいのであれば、名刺は渡しておきましょう。また、フリーランスの交流会などのイベントに参加すると連絡先を交換することもあるので、その際にも利用できます。
名刺の作成は必須ではないですが、あると便利です。
確定申告で必要な会計ソフト
確定申告は「会計ソフト」を使用するとスムーズに進めやすいです。ほとんどの会計ソフトは、情報を入力していくうちに「なにが間違っているか」を教えてくれるようになっているので、一度使ってみた方が良いかもしれませんね。「やよいの青色申告」や「freee」といった会計ソフトが主流になっているのでおすすめです。
しかし、まったく分からない場合は会計業者に委託するのが良いかもしれません。
準備は徹底して行うに越したことはない！
フリーランスになる前に必要な準備をみてきましたが、いかがでしたか。準備が事前にできているかどうかで、その後のフリーランス活動のしやすさが大きく変わります。
準備ができていないだけで失敗することも大いにあるので、やりすぎかというくらい徹底しておきましょう。本記事で紹介した準備をすべて行えば、フリーランスとして失敗することはありません。
初めてフリーランスになるのであれば、しっかりと準備しておかなければ失敗に繋がってしまいます。事前にしっかり準備をすることで、不安などが払拭されていきます。詳しくはこちらの限定資料で紹介しているので、見てみてください。
＞＞＞はじめてのフリーランスのためのマニュアル
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