Pythonは日本ではあまり有名ではありませんが、実は3大言語として、C++とJavaに続きPythonが挙げられています。そんなPythonですが、日本のWebサービス市場でどれくらいの需要があるのか、また、単価相場はどれくらいなのか気になりますよね。Pythonが重宝される業界やサービスの方向性などを比較しつつ市場動向を調査してみました。
Pythonのフリーランス案件の単価
Pythonを得意としているフリーランスエンジニアにとって、案件の単価相場は気になるところですよね。実際は案件の内容によって単価は様々ですが、相場を知っておくと請け負う仕事の報酬が適正かどうか判断できますよ。
相場は60~80万円と幅広い
多くのPython案件の単価は60万円から80万円前後、求人によっては90万以上のものもあり単価相場としては幅広い傾向となっています。
以下は一例になります。
【Pythonエンジニア募集】蒲田/即日/ドローン配送事業向けディープラーニングシステムの開発:~900,000円
【Python】分析基盤ETL開発リーダ募集のフリーエンジニア求人案件:月額~800,000円
【Pythonエンジニア募集】神田/即日/コンシューマー向けIoT用システムの開発:月額~700,000円
【Pythonエンジニア募集】築地/即日/電子書籍ストア向け売上管理システム開発:月額~650,000円
※Futurizm:Python案件ページより紹介(募集終了の案件は削除されている場合があります)
実務経験年数別の単価相場目安
Pythonを扱うエンジニアの経験年数によっても単価相場は異なります。単価相場は実際の案件により様々ですが、一般的な平均相場は以下のようになっています。
経験年数別のPython案件の平均単価
- 1~2年:43万
- 2~3年:56万
- 3~5年:63万
- 5年以上:71万
案件の単価相場はあまり高い傾向にはない
Pythonの単価は特段高い傾向にはありません。これは市場の需要として、PHPやJavaと比べるとWebサービスを構築している言語として国内のシェアが多くないため、このような単価相場となっているようです。
しかし、Pythonを用いたAI案件であれば高単価が狙えます。
Python案件の特徴
Pythonには一般的なWebサービスの開発案件もありますが、これから需要が高まってきそうな分野としては、AIやデータ解析などが挙げられます。
トレンドであるAI領域で最も使用される言語
Pythonがこれから伸びていく言語だといわれているのは、次のような特徴があるからです。
■データ解析やデータマイニングに強いAPIを多く取り揃えている
■コーディング仕様がシンプルなため、短時間でスキル向上が図れる
このような特徴があることから、AIやデータ解析、データマイニングの世界で使用されています。
また、Pythonはスクリプト言語なのでJavaのようにコンパイル作業が不要です。そのため、データ解析などのアカデミックな環境では、仕様を変えながら分析を行ってもコンパイル不要ですぐにプログラムを変えて実行できるなどの利点もあります。
アメリカでは多いが日本ではPythonを使える人が少ない
現在、国内ではPythonの需要はJavaやPHPに比べると圧倒的に低いです。大半のWebシステムがJavaやPHPで開発されていることと比例して、Pythonエンジニアの数は少ないのが現状です。
関連記事:初心者からPythonを学びたい人が見るべき6個のサイト
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Pythonのライブラリについて
実際にこれらの分野ではどのようにPythonが活用されているのでしょうか。Pythonをこれから身につけるフリーエンジニアのためにも掘り下げてご紹介します。
Pythonの形態素解析ライブラリ:janome
データ解析やディープラーニングを行う上では、形態素解析について押さえておく必要があります。形態素解析とは、文章などの言葉を意味のある最小単位「形態素」に分解して、そのそれぞれを品詞毎に分別する作業です。この解析を行うことができるのが「janome」というライブラリで、簡単な文章の解析であれば10ステップほどで解析するプログラムをコーディングすることが可能です。
Pythonの科学計算ライブラリ:NumPy
Pythonのライブラリに「NumPy」という科学計算ライブラリがあります。このライブラリには、高性能の多次元配列オブジェクトとそれを扱うツールが備えられています。Pythonはスクリプト言語であるため柔軟にプログラム言語を変更できますが、C言語やJavaのようなコンパイル言語と比べると処理能力が遅くなってしまいます。このデメリットを解消するために、NumPyというPythonの拡張モジュールが開発されました。
NumPy自体はC言語で実装されているため高速に動作し、能力としては数値計算ソフトウェアである「MATLAB」に近い機能をもっているといえるでしょう。
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Pythonのフレームワークについて
Pythonで開発を行う際に使用するフレームワークについて見ていきたいと思います。様々なフレームワークがありますが、ここでは「Django」「Flask」「Bottle」の3つのフレームワークの特徴を比較してみます。
多機能で選ぶならDjango
Django(ジャンゴ)はMVCモデルを考慮したWebフレームワークを構築する要素が数多く準備されている多機能フレームワークです。また、ユーザ認証機能やポータルサイト、管理画面など、Webサービスを開発する上で必要な機能が多いので、Pythonのフレームワークの中では多大な人気を誇っています。
軽量なWebサービスにはFlask
Flask(フラスク)はDjangoに比べ、機能を最小限に押さえているフレームワークです。これはあらゆるWebサービスに対応するためで、検証用の環境構築や小規模なWebサイトの構築に向いています。Pythonフレームワークの中ではDjangoに続き人気があります。
1ファイルで構成されていて環境構築が不要なBottle
Bottleは1つのPyファイルから構成されていて、環境構築が不要な軽量フレームワークです。そのため、Pythonの練習用フレームワークに向いているかもしれません。
このように、特徴を踏まえた上で用途にあったフレームワークを選択できれば、Pythonを使用したプログラミングを効率化できるでしょう。
【最新】Pythonの今後の動向
アカデミックな分野に活用されるPythonですが、これからはどんな方向に需要が伸びていくのでしょうか。
AI分野の発展によってさらに需要が高まる
AIは家電や自動車などのあらゆるシステムに組み込まれていき、その開発需要も近年高まりをみせています。AIは機械学習(ディープラーニング)とデータ解析の塊であるため、その開発に長けたPythonの需要は今後高まっていくことは間違いなさそうです。
また、求人の探し方としてPythonだけではなく、「ディープラーニング」「ビッグデータ解析」などで求人を検索するとAI(BI)関連の求人を見つけられるでしょう。
需要は高まるが人材供給が追いつかない
AIやデータ解析の分野は技術の進化スピードがこの上なく早いため、今ではあまり国内での需要はなくとも、ニーズの高まりに乗じて人材の補給が必要となります。ましてや2020年の東京オリンピックに向けて、あらゆる分野でのシステム開発としてAIが利用されることが予測されます。
時代のニーズに乗じて高単価案件を獲得したい人にとっては、Pythonのスキル向上は必要でしょう。
Pythonのフリーランスエンジニアが高単価の案件を獲得するためのポイント2つ
Pythonが得意とするAIなどの分野や、それに必要とされるライブラリなどを詳しくみてきました。
それらを踏まえた上で、高額な案件を獲得するために必要なポイントは大きく2つあります。
ビッグデータや人工知能などの領域での開発経験を積む
Pythonの高単価案件を獲得するためには、Pythonが持っている科学計算ライブラリを活用してビッグデータ解析や人工知能に関連するプロジェクトでの開発経験が必要です。しかし、これらの案件で実績を積んでいくにはPythonの技術だけでは成り立ちません。C言語やJavaといったコンパイラ言語は、処理性能ではPythonなどのスクリプト言語に比べるとはるかに高速ですので当然使用されている言語です。
また、ビッグデータ解析にはHadoopという分散処理ライブラリも活用される場合があります。これらをPythonと合わせて習得し、開発経験を積んでいきましょう。
用途に応じたPythonのライブラリやフレームワークを習得しておく
Pythonには科学計算ライブラリが用意されていて、多次元配列のデータ操作やツールが具備されています。また、形態素解析ライブラリなどもあり、AI分野やビッグデータ解析を行う上で必要なライブラリですので、ぜひ使いこなせるようにしておきましょう。
また、Webフレームワークにも種類がありますが、中でもDjangoは多機能でWebサービス開発に必要な機能が多いので、素早くWeb開発を行う上では押さえておきたいフレームワークです。
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Python案件の単価は今後の需要の伸び次第
Pythonの求人単価は幅広く、高いとも低いともいえません。そして、国内の需要としても、まだまだJavaやPHPと比べると低い傾向にあります。しかし、Pythonは世界的には非常に人気のプログラミング言語で、AIやビッグデータ、ディープラーニングといった科学計算技術を必要とする分野を得意としており、これらの計算をサポートするライブラリが豊富にあります。
また、Webフレームワークも豊富で用途によって使い分けが可能です。AIなどの機械学習の分野はこれから飛躍的に発展していくため、Pythonの需要もますます高まるでしょう。
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PythonでのWEB開発案件は少ないですが、AI案件やデータ分析案件の数は増加しています。また、単価も比較的高めに設定されているので、JavaやPHPからPythonへのスキルチェンジもオススメです。