自由度の高さや高額な報酬に注目が集まりやすいフリーランスですが、その分つらいと感じる瞬間も多く、人によってはそのつらさに心が押しつぶされてしまうことがあるかもしれません。もし、今フリーランス特有のつらさに悩んでいるのであれば、原因を見つけて対処しましょう。
つらいまま仕事を続けるのは大変な労力です。それよりも的確に対処して、つらさの解消を目指しましょう。
フリーランスは自由！そう言われているが実際は...
フリーランスといえば自由。そんなイメージを持つ人はたくさんいます。都合の良いスケジュールで好きな仕事を選べる、そんな自由なスタイルを夢見てフリーに転身した人は少なくないでしょう。
しかし、実際に働いてみるとそんなことはない。つらいではないか、そう感じてしまっていませんか？
フリーランスとして成功するには、想定されるつらさに何らかの対応を取らなければなりません。つらいことを理解して上手に対処する。それこそ、フリーになってからのポイントであることを覚えておきましょう。
フリーランスが直面する"つらい現実"とは？
フリーランスとしての働き方をつらいと感じているなら、これを機につらい現実との向き合い方をしっかりと学んでおきましょう。特に、多くの人々の心労となっている5つのつらさを以下にまとめました。
そもそも仕事がない
フリーランスにとって仕事がない期間ほどつらい日々はありませんよね。仕事への意欲はあるのに手をつけられる案件がない。そんなときは心が荒んでしまい、ストレスを感じやすくなってしまうでしょう。
また、仕事がない状態は時間を持て余すことになるので、浪費や不健康な生活に手を染めやすくなり、負のスパイラルに陥ってしまう可能性が高くなりかねません。
▼あわせてこちらも読みたい
最悪収入がゼロになることも…失敗するフリーランスエンジニアの特徴7個
お金のために仕事を引き受けすぎた
仕事を始めて間もないフリーランスはお金を稼ぐために仕事を引き受けすぎて、時間と体力が足りなくなることがあります。締切に追われる日々が続くと、心身ともにつらくなることは予想できるでしょう。
最悪の場合は仕事を完遂できずにクライアントに迷惑をかける可能性もあります。そうなると次からは仕事を回してもらえなくなるため、今度は十分に働けなくなるというリスクが発生してしまいます。
税金でお金が一気に出ていった
住民税や所得税といった各種税金の支払いも、フリーランスにとってはつらい現実となるでしょう。会社員みたいに毎月の給料から天引きされるわけではないので、貯金を管理できていなければ税金を一気に支払うことで貯えがなくなってしまうかもしれません。無計画なお金の利用は、その後の税金の支払いを滞らせることになるので注意しましょう。
大きく稼いだときほど税金に気を回す必要があります。来年以降の支払いを予測してしっかりと準備を整えておきましょう。
分かっていても自己管理ができない
フリーランスは自分自身で生活リズムを整える必要があるので、自己管理ができないと健康や精神面に負担が積み重なってしまいます。場合によっては、仕事を中断しなくてはならない事態に陥るかもしれません。
自己管理はとても難しいため、きっかけがないとずるずると不健康な生活を続けてしまう恐れがあります。
各書類作成が想像以上に過酷
クライアントへの請求書などといった各種書類もフリーランスは自分で作成する必要があります。慣れていないうちはこの書類作成が非常に煩わしく、ときとして毎日の仕事以上につらい作業となりがちです。
確定申告書も自分で作成して提出しなくてはならないため、フリーでいる限り何かしらの書類作成には関わるでしょう。こまかな作業や面倒な手続きが苦手な人は、書類作成に想像以上に堪えることになるかもしれません。
今をつらいと感じているフリーランスに試してほしい対処法
つらいまま仕事を続けると成果のクオリティが低くなり、フリーランスとしての評価にも悪影響が及びます。しかし、上手に立ち回ることができれば、快適にフリーランスとして働いていくことができますよ。
営業を代行してくれるエージェントを頼る
フリーランスを専門としたエージェントを利用すれば、自分の代わりに仕事の営業を行ってくれます。仕事がないつらい期間を作らないためにも、プロのエージェントを積極的に頼っていきましょう。
仕事を探す時間を削減できれば、その分目の前の仕事に集中することができます。それは単純に仕事で良い結果を生み出すことにつながるため、エージェントの利用をきっかけにフリーランスとしてレベルアップができるかもしれません。
スケジュール管理と単価が高い案件を狙う
正しいスケジュール管理と単価が高い案件への挑戦は、仕事に追われるつらい日々を解消してくれます。なるべく余裕を持ってひとつの仕事に没頭できるように、つらいときほど自分なりのスケジュールを作成してみましょう。
複数の仕事を引き受けてそれぞれの納期に忙殺されるよりも、高単価の案件をひとつ手に入れて全力で対処する方が精神的にも楽ですよ。
控除の種類を把握して節税対策
税金の支払い額を減らすことができる控除の知識は、フリーランスにとって重要なものとなります。経費による所得控除や医療控除などを最大限利用して、支出を抑える工夫を行えば金銭的なつらさは緩和されるでしょう。
フリーランスの環境は改善されつつあるので、今後節税につながる新しい控除が誕生する可能性もあります。
プロ意識をしっかり持つ
フリーランスになるということは、その分野のプロを名乗ることと同義です。プロ意識をしっかりと持ち、自己管理を完璧に行うようにしましょう。
継続した自己管理を支えるのは、何よりも自分自身の気持ちです。プロのフリーランスであることを誇りに持って、常に仕事を中心とした生活を送るようにしましょう。最初はつらいと感じても、慣れてくればそれが当たり前のものとして受け入れられるようになりますよ。
オンライン秘書サービスや会計ソフトを利用する
書類作成がつらいのなら、フリーランス向けの便利なサービスを利用してみましょう。今はオンライン秘書サービスや会計ソフトなど、多くのサポートが充実しています。
サービスへの投資は仕事の効率を高め、さらに大きい収益を生む可能性があります。無駄な出費と否定するよりも、まずはそれぞれのサービスの価値と各種書類作成のつらさを天秤にかけてみてください。
▼こちらもあわせて読みたい
フリーランスや個人事業主をアシストしてくれるオンライン秘書サービス5選
フリーランスも会社員もつらいのは同じ
フリーランスにはつらいことがたくさんあります。しかし、同様に会社員にも会社員のつらさがあるのです。どちらがつらいかを比べるのではなく、それぞれのつらさにどのように対応していくかが重要です。
つらいことに悩んでいるのが自分だけではないという事実は、働いていく際の勇気になります。周りで毎日笑顔で働いている人も、実はそれぞれつらい思いを抱えているのです。
今つらいと感じているフリーランスはまずは対処法を実践して動くことから始めよう
つらい心持ちのままフリーランスとして活動していくのは非常に難しいです。だからこそ、こちらでつらい原因とそのための対処法を学び、いざというときには実践していけるようにしておきましょう。
フリーランスとしてのつらさは、その先にある本当の自分らしい働き方へとつながっています。正しい対処を行って、ぜひ自分だけの仕事スタイルを確立してみてはいかがですか。
